静岡市で令和2年から導入されているシェアサイクル「PULCLE」(パルクル)。
先日、静岡市を訪れた際に利用してみたところ、観光にも、スポーツ観戦にも、グルメを満喫するのにもうってつけであることが分かったのでご紹介したい。
PULCLEについて
静岡市内で600台が利用可能
導入でも触れたが、PULCLE(パルクル)は令和2年から静岡市で導入されている
シェアサイクルである。
静岡市のホームページによると、令和5年6月1日時点で
静岡市内198か所、600台の自転車が利用できるとのことだ。
静岡市シェアサイクル事業 PULCLE(パルクル):静岡市公式ホームページ (shizuoka.lg.jp)
全車両電動アシスト付き自転車!
PULCLEの自転車は全車両電動アシスト付き自転車である。
電動アシストがあると、①漕ぎだしがスムーズ ②坂道も立ち漕ぎしなくて越えられる
以上2点を強く実感した。
①漕ぎ出しがスムーズ
信号待ちで止まった後など、再びスタートして自転車をスピードに乗せるのは
少々しんどさを感じないだろうか。
だが、電動アシストがあると一漕ぎか二漕ぎすれば
普通に走るくらいのスピードに乗せてくれる。
先ほどの動画内でも、レポーターが漕ぎ出しが楽なことを紹介している。
②坂道も立ち漕ぎしなくて越えられる
自転車最大の敵・上り坂。きつい坂だと、歩いて越えるよりしんどいのは共感いただけると思う。
だが、電動アシストがあれば立ち漕ぎせず座ったまま漕いで坂道を超えられた。
PULCLEの自転車は、アシストの強さを3段階に調節できる。
坂道に差し掛かったら、パワーを最大にして一気に乗り越えよう。
利用料金
利用料金は2種類。
15分ごと | 100円 |
12時間ごと | 1500円 |
3時間を超えると、12時間までは1500円統一。
PULCLEの利用方法
利用前の準備
アプリをインストールする
PULCLEの利用には、HELLO CYCLINGというアプリのインストールが必要だ。
以下にリンクを用意したので、まずはインストールしてほしい。
HELLO CYCLING – シェアサイクル
OPENSTREET CO.,LTD.無料posted withアプリーチ
会員登録をする
HELLO CYCLINGのアプリを開き、画面の指示に沿って会員登録を進める。
登録方法を紹介した動画がPULCLEのホームページにあるので参照いただきたい。
パルクル PULCLE 静岡市のJリーグ清水エスパルス公認シェアサイクル |
利用当日の流れ
自転車を予約する
スマートフォンの位置情報をオンにするか、検索欄にスタート地点を入力すると
付近のサイクルポートが表示される。
黒く表示されているのが利用可能な自転車があるポートだ。
黒い自転車のマークをタップすると
予約できる自転車の候補が出てくる。
充電されている自転車を選ぶようにしよう。
充電が少ない自転車を選んでしまうと、途中で切れてしまうおそれがある。
決済方法を選択すると、予約が完了する。
予約をしただけではお金はかからないので安心だ。
予約は30分間有効なので、到着時間が分かったら早めに予約しておこう。
利用を開始する
自転車を予約すると以下の画面に変わる。
予約したサイクルポートに到着したら、「解錠」のボタンを押すとロックが外れ利用できるようになる。
利用中に鍵を掛けたいとき
お店に入っている間など、鍵を掛けて置いておきたい時もある。
鍵を掛ける時は、普通の自転車と同じようにサドルの下にあるレバーを下げればOK。
鍵を開ける時には、利用開始の時と同じように、アプリの「解錠」のボタンを押すだけだ。
鍵を持ち歩かなくて済むので、紛失を気にせず利用できる。
利用を終了するとき
利用を終了する時は、サイクルポートに返却する必要がある。
以下のように、空いているラックに自転車を停めてから、アプリの「返却」ボタンを押すと鍵がかかる。
ポートに空きがないと返却することができない。
空き状況は確認することができるので、目的地周辺のポートが空いているか先に確認しておこう。
利用料金は、予約時に設定した決済方法から自動で精算されるので特別な操作は不要だ。
PULCLEを使ってみた!
観光に使ってみた!〜駿河湾と富士山の絶景「三保の松原」へ
世界文化遺産にも登録された「三保の松原」。
清水駅からバスに乗るのが一般的だが、「ミホイチ」という三保半島を自転車で周遊するコースがあるので、景色を楽しみながら訪れたい方には自転車がおすすめだ。
この日はよく晴れていて、青い海と富士の山頂に積もった雪のコントラストが美しかった。
時間の都合上ミホイチのコースを全部周ることはできなかったが、自分の足で進んでいくからこその楽しさがあった。
目の前の富士山に向かって進むときはテンションが上がったものだ。
スポーツ観戦に使ってみた!〜新たなプロ野球チーム「くふうハヤテベンチャーズ静岡」の試合を見に
2024年シーズンからプロ野球の2軍「ウエスタンリーグ」に加盟した「くふうハヤテベンチャーズ静岡」。
本拠地のちゅ~るスタジアム静岡(清水庵原球場)は清水駅から離れており、徒歩だと1時間以上かかる。
清水駅~球場間でシャトルバスも出ており、試合前は試合開始2〜3時間前から、試合後は順次。
PULCLEの利用をおすすめするのは、
・良い座席を取るためなど、シャトルバスの運行時間より早く球場に着きたい方
・試合後、なるべく時間が計算できる方法で帰りたい方
である。
試合後のシャトルバスは、順次球場から清水駅に向けて出発するが、車での来場者が同様に市街地へ向けて帰るので行きに比べると時間がかかる。
別日にシャトルバスを利用して清水駅〜球場を利用したところ、
行きは15分程度だが帰りは25分程度かかった。
自転車で清水駅から球場へ向かうと25分程度。
帰りはほとんど変わらない上、バスの場合待ち時間が発生する可能性もある。
自転車であれば自分のタイミングで帰ることができるし、渋滞に巻き込まれる心配もない。
「帰りの電車の時間が心配」など、時間が計算できる方法をお探しの方はPULCLEを利用するのをおすすめする。
静岡グルメを楽しむ!〜ご存知「さわやか」のハンバーグを食べに
静岡のご当地グルメといえば?
多くの方は「さわやか」のハンバーグを思い浮かべるのではないだろうか。
さわやかとは、静岡県内に34店舗を構えるハンバーグが有名なチェーン店。
静岡県内にしか店舗がないことから、「静岡といえば」の印象が強くなっているのかもしれない。
ところで、ホームページの店舗一覧をご覧いただくとお分かりいただけるが、さわやかは駅から離れた場所にある店舗が多い。
駅から徒歩圏内の店舗も何店舗かあるが、常に待ち時間が長い。
特に静岡駅から徒歩7分の新静岡セノバ店は、毎日のように1時間以上の待ち時間が発生している。
一度以下のリンクから現在の待ち時間を見てみていただきたい。
「駅から近く、あまり待たずに食べられる店舗はないのか?」
と考えた結果、駅から徒歩で行くのは難しくても、自転車なら近いお店があるのではと思いつきPULCLEを利用して行ってみた。
今回私が訪れたのはさわやか静岡池田店。
一番近い東静岡駅からは自転車で6分。
あっという間に到着した。
夕方5時30分ごろに到着したが、待ったのは5分程度。すぐに席に案内された。
もちろんげんこつハンバーグを注文。
まとめ
普通のレンタサイクルと異なり、PULCLEは必ずしも出発地点に戻る必要がないので片道だけの利用もできる。
例えばスポーツ観戦の際、行きはゆったりとシャトルバス、帰りは混雑を避けるためにPULCLEなど、違う手段で往復するのも手だ。
PULCLEは、使い方次第で静岡での時間をフル活用できる存在であると実感した。
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